転職の法則

私は片手で足りないほど転職をしており・・。
その経験から、「転職の法則」的なことを書いてみたいと思います。

転職の法則

あくまで私の経験に基づく法則(と言うか、分析結果)ですが。

転職の法則
転職の成功率は50%
30歳を過ぎた転職で目指すのは、年収orやりがい
若いうちに「ブラック企業」と「上場企業」を経験すると得をする
転職1年目は楽勝(なので、調子に乗るな)
地方に仕事は無い

  

転職の成功率は50%

私の経験上、転職の成功率は半々です。
何を以って成功とするのかにも拠りますが、だいたいそんなところでしょう。

若い頃は面接で採用されると、まあなにも考えずに入社していましたが、転職を重ねて失敗も経験すると色々テクニックを駆使するわけです。
例えば、面接官(多くの場合、人事担当者)と採用後の上長が異なる場合は、上長との面談を希望する、とか。
内定を貰ったタイミングで「上長になる方と、少しお話をしたいのですが。」と伝えれば、まず拒否されることはありません。むしろ好印象だと思います。あわよくば、「では、食事でも。」というケースもあり得ます。(ごちそうさまです♪)
上長に加え、同僚となるメンバーとも内定受託前に話せておくと、かなり情報を得ることが可能です。会社のオフィシャルな場では「建前」で話しますが、会食となると比較的「本音」を聞けたりします。

また、何社か経験してからの転職の場合、自分を”一般化”できるようになります。
自分の経験やスキルが、その会社だけで通用する特殊なスキルなのか、世間一般で通用するスキルなのかがわかるようになります。それができると、内定前でもある程度業務内容の突っ込んだ話もできるようになります。
転職経験がないと、話す用語も”社内用語”となりがちです。と言うより、”社内用語”と”一般用語”の区別がつかないですよね。

それでも入社してみてから「こんなはずではなかった」というケースは、どうしても発生します。会社の要求に対して自分の能力が足りないケースもありますし、想定外の障害が社内にあってそれを克服することがどうしても困難であるケースもあります。
結果、「この転職は失敗だった。さっさと次に行こう」となります。

ところで、私は幸い人間関係で苦労したことがありません。
特段、人当たりが良いとか、人間的魅力にあふれているわけではないですが、どこに入っても仲間とコミュニケーションがうまくとれました。
そこで失敗することもあり得るとすると、成功率は更に低下するかもしれません。

転職成功率が50%だとした場合、これがなにを意味するのか?

「転職回数」の考え方が変わってくると思います。
例えば「転職回数=4回」と聞くと、「ちょっと転職回数が多いなぁ」と思われるのが正直なところと思います。しかし実際には、転職4回のうち、成功が2回、失敗が2回と考え、「成功の2回はキャリアを築くための転職(=転職したくて転職した)であり、失敗の2回はチャレンジ失敗の結果(=転職したかったわけではないが、止むを得ず転職した)なのだ」とも考えられるのだと思います。

 

30歳を過ぎた転職で目指すのは、年収orやりがい

概ね30歳までの転職は、キャリアアップと年収アップの両立が可能と思います。
ある程度の経験を積み、年齢も若くまだまだ成長余地もあり、そして希望条件も低い(=安く買える)。そりゃ、誰でも売れます。
しかし、30歳を過ぎたころからそれが難しくなってきます。
当然ですね。管理経験が求められるようになったり、”腕一本”でできる能力が問われたりしますし、ポジションの空き状況次第であったり、単純に加齢に伴う年収の高さがネックになったりします。

ここでは、極論を言うと「つまらない仕事だが、給料が高い」か「給料は安いが、楽しい仕事」の選択について考えます。

給料は数字なので客観的ですが、「つまらない/楽しい」は極めて主観的なものです。
「つまらない」には、本来やりたくない仕事であったり、仕事は楽だが成長しないこと、等が含まれると思います。
「楽しい」には、自身の主義や生き方にマッチした仕事であったり、仕事はきついがチャレンジングな日々を送れたり、成長に繋がる仕事が含まれると思います。

私は給料より、やりがいを取りました。
私の職種は、マーケティング職、特にデータ分析系です。この職種には大きく分けて2つの形態があり、「①売る側」か、「②買う側」です。(①をソリューション会社、②を事業会社と言ったりもします。)

「①売る側」は、マーケティングソリューションを売る企業に属し、買い手に提案し買ってもらう仕事です。この職種の会社員の大半は、こちら側です。私も若い頃はこちら側でした。
「②買う側」は、売り手から提案を貰い、他社とアイミツ(=相見積)を取り、比較検討の上で導入する/しないを決定し、それを社内導入することで会社の利益促進することが仕事です。売り手より相対的に人数が少ないと思います(=求人も少ない=競争が激しい)。

個人差がありますが、私は「②買う側」にやりがいを感じました。
人によっては「①売る側」で、高度な専門スキルを駆使して顧客企業に提案・成約し、顧客企業を成功に導くことに喜びを見出す人もいますが、私は違いました。なぜなら、顧客企業が仮に成功しても、自分(自社)はそれほど儲からないのです・・。
実は若い頃はずっと「①売る側」でしたが、初めて「②買う側」に回ったときに、そのことに気づきました。

「①売る側」は、顧客企業が儲かっているかどうかは、実はよくわかりません。上場企業であれば決算短信等でアウトラインは掴めますが、販売したソリューションが顧客企業においてどのように利益貢献しているかを自分の目で確認できることは、まずありません。せいぜい、顧客企業の担当者から「○○さんの提案のおかげで、こんな風に儲かったんですよ」と教えてもらえれば良い方です。

一方「②買う側」は、自分の仕事がどのように利益を産んでいるかがすぐわかります。(ただし、規模や業態によって異なります。私は非常にわかりやすい会社にいました。)
そして、社内にいれば当然、ビジネス戦略や社内事情がわかりますので、それに沿ったマーケティングツールの導入・選定が可能となります。考慮すべきは「どのツールを導入すべきか」にとどまらず、「それを導入して、どう利益に繋げるのか」が求められます。
「①売る側」にいたときは、提案が売れなかったとき、なぜ失注したのかがよくわかりませんでした。逆も同じで、予想外に喜んでもらえたときも、理由がよくわかりませんでした。このあたりが、売り手と買い手の大きな違いだと思います。

なお私の職種の場合、売り手と買い手にもう一つ大きな違いがあります。
それは、技術力です。
売り手は顧客とする企業が多いため、最新の専門スキルが”深く”集積していきます。一方の買い手は、1分野の専門スキルなんぞ追っていられないため、どうしてもスキルが”浅く広く”なっていきます。
このあたりの好みも、キャリア志向を左右するものだと思います。

私の場合は、マーケティングソリューションの専門スキルよりも、マーケティングソリューションをビジネス活用するスキルの方を取りました。マーケティングソリューションを深く知ることではなく、それをどう活用して、どう自社の利益に繋げるのか、に大きなやりがいを感じました。

以上、一口に”やりがい”と言いますが、なかなか深いですね。
私は自分のやりがいを考えて道を選びましたが、「やりがいなんて気持ちの問題だ」として、客観的な指標(=この場合は給与)だけを見据えて、キャリアを歩むのもアリかもしれませんね。人それぞれだと思います。

 

若いうちに「ブラック企業」と「上場企業」を経験すると得をする

昨今は何かにつけブラック企業と言われる時代ですが、私が社会に出たばかりの約20年前はそんな言葉はありませんでした。
企業は利益を上げるために存在しており、利益を上げる手段の一つは「従業員をこき使う」ことだと私は思っています。極論ですが。なので、もしも純真な「ホワイト企業」があったら、それこそそんな企業は株主からどやされると思います。
これは、資本家と労働者の関係の話であり、資本主義社会に生きる我々労働者は搾取される運命である、というのが私の結論です。(だから、労働者を辞めます。)

ところで、私が新卒で入った会社は、今でいうところのブラック企業でしたw
給料は安く、コネ入社もいたり、経営者の思い付き病があったり・・。ほかにも、具体的には申しませんが、いま考えれば労働基準法で明確に”クロ”でした。

ただ、実は私はいま、その会社にとても感謝しています。
(ブラック企業であるが故に、)いくら働いても文句言われなかったため、たくさん働かせてもらいました。若かったため働けば働くほど成長し、そのときの成長と、そこで叩き込まれた基本が私のこれまでのキャリアを支えたと言っても過言ではありません。

一例を挙げますと、仕事の仕方にはいろいろな道があると思います。
例えば、AとBのやり方があるとします。普通なら、あるいは効率の良い働き方、もしくは”ホワイト企業”なら、事前に上司に質問します。「AとB、どちらで進めれば良いですか?」と。

しかし当時の私はそうしませんでした。AとB、両方やりました。(もちろん、仕事の手順上、両方はできないケースもありましたが。)
両方やった上で、上司に見せます。「Aでやった場合、こうでした」と。
上司が「うん、いいね」なら、そのままAで。「うん・・、いまいちだね」なら、「では、こちらでは?」とすかさずBを出す。そんな仕事の仕方をしていました。

いま考えれば、よくそんな無駄な仕事を・・と思いますが、成長したのは確かです。
特に作業速度と正確性が身に付きました。具体的にはExcelとPowerPointのテクニックです。いまでは、いわゆる”作業”をすることはかなり減りましたが、こういう作業ならば、その辺の”すご腕派遣さん”にも負けませんw

もしもその会社が「ホワイト企業」だったら、残業させてもらえず帰宅し、若いので遊んでしまい、成長は数年遅れだったかもしれません。のちに「ホワイト企業」に転職したときに、若くて当然仕事もできない若者が”ホワイトに”働かされているのを見て、少しかわいそうに思いました。
若くて仕事もできず、身体も多少の無理は利く年頃は、働かせてあげたほうが本人のためでもあると私は思っています。(もちろん、身体や心が壊れるほど働く必要はありません。そこは大人なのだから、自分で逃げなくては。)

よって、若いうちにブラック企業で働くことは、スキル形成の手法として有利である、という話でした。

もうひとつ、「上場企業」で働くと、どんな得があるのでしょうか。
まあ、いろいろ得があります。住宅ローンの審査が有利だったり、同窓会で鼻が高かったり・・。

しかし、そういうことではなく、得があります。
なお、「ちゃんとした会社」でありさえすれば、「上場企業」でなくても構いません。「ちゃんと」の定義はここではさて置き、以下は「大企業・上場企業」と記します。

世の中には何社あるか、ご存知ですか?
株式会社に話を限定すると、日本全国で約190万社あるとのこと。うち上場企業は約3,600社です。つまりほとんどが非上場企業、おそらくはほとんどが中小企業です。
出典:上場企業サーチ.comさん

すべてとは言いませんが、中小企業は大企業・上場企業と異なり、いろいろ未整備です。
法令順守できていなかったり、業務フローが確立されていなかったり、各種システムやツールが時代遅れであったり。要するに、仕事の仕方全般が未成熟であることが一般的です。
なお必ずしも、大企業・上場企業の方が効率的というわけではありません。大企業ゆえ、上場しているがゆえの、非効率な部分も当然あります。

そして前述の通り、中小企業は数が多く、もしあなたが転職しようと思ったら、次は中小企業かもしれません。そんなとき、上場企業で働いた経験は、こんな風に現れます。

「あれ・・。なんでみんなこんな風に働いてるんだろう?(こんなの、ああすればいいのに)」
「え、それ、マズくない??(法令違反してない??)」

繰り返しますが、大企業・上場企業の仕事の仕方が必ずしも正しいわけではありません。しかし、ある一定基準(例えば、株式上場基準とか)においての正しさであることは確かです。
それを知っているか、知らないかは、大きな違いであると私は思います。

 

転職1年目は楽勝(なので、調子に乗るな)

これは、転職を重ねてからの話です。
かつ、前職よりもランク(企業規模とか社員数とか)を落とした転職の際は、特に当てはまると思います。
前項で「上場企業にいた経験は得」と書きましたが、それにも通じます。

要するに、「ちゃんとした会社」から「ちゃんとしてない会社」へ転職すると、経験上の「ああするべき」「これがいい」を語っているだけで、「業務改善」もしかすると「社内改革」になってしまう、という話です。

もちろん、「社外の経験を”輸入”するための中途採用」であるケースもあります。
しかしそうでなくても、自身が前職で経験したことと、現職との差分を語るだけで良いので、非常に楽なんですね。

そして、その落とし穴は・・。
差分を語るだけなら簡単です。落とし穴に落ちようがありません。
しかし、いつの間にか、語っているだけではなく、行動する必要が出てきます。そこに落とし穴があります。

例えば、前職で導入されていたシステムがあったとします。現職にはそれに該当するシステムがなく、導入すれば非常に便利だと”思う”。
そして、導入すべきだと”語る”。
そして、あなた自身がその”プロジェクトリーダーとなり、導入を進める”。

”語る”までなら、ほぼノーリスクです。(前職の経験談はあまり歓迎されないケースもあるので要注意ですが。)
しかし、アクションを伴うところから、失敗のリスクが発生します。もちろん、導入を成功させ、現職の業務効率を改善すれば大きな成果ですが。

ところが、こういうケースは残念ながらうまく行かないのです・・。うまく行くとしても、かなりのパワーが必要です。
理由①:前職(=大企業)は、あなた以外にも優秀な人間が多く、しかも彼らのリソースを動員してシステム導入したのに対して、今回は「あなた一人」で導入しなくてはならない。(ましてや、あなたは前職では「いちユーザー」だったかもしれないが、現職では「導入責任者」かもしれない)
理由②:現職には、「ふさわしい企業風土(=システムを使いこなす企業文化とか)」が欠けているかもしれない。また”部外者”が新しいものを導入することに抵抗する勢力がいることも多い。

おおむね入社一年目は”語っているだけ”で仕事が回ります。
しかし二年目ぐらいから、語っているだけでは足りなくなり、つい”手を出し”てしまい、成功する案件ももちろんあるが、失敗も出はじめる。
その失敗により更にハードルが上がり、より困難な業務に手を出さざるを得なくなり、失敗が増えてくるのが三年目。
困難と失敗にまみれ、「そろそろ・・」と転職活動を始めるのが四年目。

はい、これ、私の失敗談、実話ですw

 

地方に仕事は無い

私はキャリアの大半を東京で過ごしてきました。
マーケティング関連の職種は、基本的に「本社」にいるべき職種です。またマーケティング職が必要な企業は一定規模以上の企業であり、それらの企業の本社はたいてい東京です。なので、マーケティングに関しては、前述の「売り手」も「買い手」も、ほぼ東京です。

昔ひょんなことから、ある地方都市に転職・移住しました。移住する際の転職は、(いま考えれば、非常に)運良く、とても良い会社に転職できました。

しかし数年がたち、転職しようと思ったとき、「その地方都市でマーケティング職の求人は、その会社にしかない!」という現実を知ります。
正直、驚きました。
地方都市と言っても、生活には何不自由なく、東京とほぼ変わらない生活をしていたつもりです。むしろ、東京よりはるかに住みやすい、素晴らしい生活だと思っていました。

職種によって、事情は異なると思います。
例えば営業職であれば、地方都市であっても支社・支店があり、商材を問わなければ求人があります。
また本社機能を担う専門職であっても、経理や人事であれば、企業規模を問わず必要であるため、地方都市でも求人があります。
しかし、私の職種は「本社機能」かつ、「一定規模以上」という、実はハードルが高い職種だったのでした。「往路」は運良くサクッと転職が決まってしまったために気づきませんでしたが、「復路」でようやく気づくことになりました。

キャリアには一貫性が必要だと思います。
私はマーケティング屋です。幾度転職をしていようが、そこはブレません。
しかし、人生にはいろいろな「坂」があり(・・中略・・)「まさか」が起きたときのことは、考えておく必要があると思います。(私も、その地方都市に移住したのは家庭の事情からでした。)

あなたは、もしどこかへ移住しなければならないとしたら、何して働きますか?
いまの職種は、どこでも求人がある職種ですか??

 

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